2024年9月7日(土)に東京日比谷で開催された株式会社メデュ7周年記念パーティにて、シークレットゲストとしてご登壇いただいた高澤健(たかざわ・たけし)様よりスペシャルメッセージを頂戴しましたので、全文を掲載致します。
髙澤様は北海道文教大学客員教授、沖縄県名護市教育アドバイザーでもあられる「ひとづくり」の専門家です。
米カリフォルニア州クレアモント大学院にて、「マネジメントの父」ピーター・F・ドラッカーより直接教えを受け、その後20年間、世界20か国で4000以上の企業、政府、自治体、団体、及び各分野のリーダーを支援しておられます。
7周年記念パーティのスピーチでは、鹿子木式勝ちパターンがいかにドラッカーのマネジメント理論と共通しているかを熱く語ってくださいました。
ものごとの本質を見抜くことを出発点としている高澤様のスピーチを、ぜひご一読ください。
「鹿子木式勝ちパターンとはなにか?」
~株式会社メデュ創立 7 周年記念に際して~
2024 年 9 月
株式会社パラウェイ 髙澤 健
(7 周年記念パーティーでのスピーチでは、お話しする事のできなかったことを含め、「鹿子木式勝ち
パターンとはなにか?」について文章にまとめます。)
はじめに
「鹿子木式勝ちパターン」を使って実際に投資したことがない上に、投資について経験もない私
が、「鹿子木式勝ちパターンとはなにか?」とのテーマでお話しさせて頂く事になった。テーマをよく
考えれば、これはミスキャストとしか考えられないだろう。それでも、鹿子木氏がド素人の私に話すように依頼された理由は、「鹿子木式勝ちパターンとは(髙澤にとって)何か?」つまり私個人にとってどんな意味をもっているのか?について語ってもらいたい、ということであろう。
そして、そのスピーチを通して「鹿子木式勝ちパターン」の価値が、聴いて下さる来場者に伝わることを期待してのことであったのだろう。
充分役割を果たせたのかは怪しいところだが、改めて文章にまとめることで、少なくとも私自身の思いを整理してまとめることはできるだろう。結論から言うと「鹿子木式勝ちパターン」とは、私にとって「人生の勝利者となる手引き」である。FX 投資、資産管理の「鹿子木式勝ちパターン」が、人生の勝利者になるための手引きになり得ると思うのである。
なぜ、そのように思うのか、私自身がピーター・F・ドラッカーから学んだ「生き方」を紹介しながら、以下いくつかの点を述べてみたい。
人生と相場
人生と相場は似ている。マーケットを私たちの生きるこの世界に例えるなら、人々のマーケット
への関わりが相場をつくっているのと同じように、私たちが世界に関わり生きることが、人生である
と言えよう。私たち人間は毎日のように様々な環境や状況に対応して生きていると言っても良い。そして、その環境や状況自体も人間の営みによって直接間接に作り上げられていると言っても良い。
相場も同じとは言えないだろうか。「人生山あり谷あり」というように、相場も「山あり谷あり」だろう。
そのような浮き沈みの中で、私たちは生活している。その浮き沈みに身を任せて、流されるように生きている人がいる一方で、その中で「望む未来」をつくり出そうとしている人がいる。
はっきりしていることは、誰も相場を正確に予想し得ないように、ひとの人生はもちろんのこと自分の人生について正確に予測し得ない、ということである。未来を予測することはできないのだ。

人生は一度だけ、必ず終わりがある、そして、いつ終わるのか分からない。こんなことを考え出
すと暗い気持ちになったり、何も考えないで現実逃避したくなってしまったりするかもしれない。で
も、「鹿子木式勝ちパターン」は、誰も予想できない相場の中でどのようにして、望む未来に近づいて
いけるかを教えてくれるのだ。
ピーター・ドラッカーは、誰も未来を予想することができないとした上で「未来を予測する方法は、未来を創ることだ」と言った。具体的に未来をどのように創れば良いのか?
誰も予測できない相場で、望む未来をどのように創ればよいのか?そのための手がかりを「鹿子木式勝ちパターン」は教えてくれるように思う。
愚弟が米国大学院に留学していた時に聴講したマネジメントの父、ドラッカーから学ぶことと、「鹿子木式勝ちパターン」から学ぶことに似たような根っこを感じるのだ。
今、何が起きているのか
ドラッカーは「未来を創る」ために何をすべきか?そのために、すでに起こっていることの帰結をしっかりと洞察すること。そして学んだことを行動に結びつけることによって「未来を創る」のである。既に起こった事の中に「すでに起こった未来」とドラッカーが呼ぶ未来の萌芽が存在するのだ。
あらゆる出来事が、その発生と多くの人が認識できる顕在化される現実との間にタイムラグを生じさせる。例えば、ドラッカーは、1969 年に「断絶の時代」を書き下ろす。その中で「すでに起こった未来」として、情報化の進展、グローバル経済の出現、知識社会の到来、多元化、民営化、高齢化社会など、出版以降さまざまな形で現実となった事柄について「予測」した。これらの「すでに起こった未来」を見据えて、誰も予測し得ない未来に向かって、自ら「未来を創る」行動を起こすことを提唱した。世界の経営者がこのアプローチを用いて事業を成功へ導いた。彼らがドラッカーを師として仰ぐ所以である。
「鹿子木式勝ちパターン」を充分学んでいらっしゃる方々には、釈迦に説法となってしまうが、
「鹿子木式勝ちパターン」において最も大切なことは、チャートの「観察と分析」である。
「観察と分析」は、まさしくドラッカーの言う「すでに起こった未来」をチャートの中に見出すことではないだろうか。
それは見出したことを「未来を創る」ための行動に結びつけるため、つまり、戦略を立て、資金管理をし、最終的に決済をするためなのだ。
ドラッカーの未来を創るアプローチと「鹿子木式勝ちパターン」に直接的なつながりを見出すことはできない。しかし、マネジメントも人の成すこと、マーケットも人の成すことである。どちらも普遍性の高い「理」に基づいているから、事業において、投資において、「勝つ」ことができるのではないだろうか。
「鹿子木式勝ちパターン」は予想のできない相場をふまえて、どのように勝つ「未来を創る」のかについての手引きなのだ。
「未来を築くためにまず初めになすべきは、明日何をなすべきかを決めることでなく、明日を創るために今日何をなすべきかを決めることである」(『創造する経営者』)
何をしないかを決める
成果をあげるために、ドラッカーが教えることの一つに、「強みに集中する」というものがある。
「人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。
強みに集中し、卓越した成果をあげよ。」(『マネジメント』)強みに集中するために何が必要か?それは個人であっても、組織であっても「何をしないか?」を決めることである。
やるべきこと(To Do)リストを多くの人は作成して、スケジュールを作る。しかし、成果をあげることのできないものに多くのエネルギーや時間を注いでしまい、忙しいのに成果がでないということが多いのではないだろうか?
試験の前に徹夜で勉強した経験を持つ人がいるだろう。何をすべきかにだけ注目していると、選択と集中という成果をあげるための必須条件を見落としてしまうのだ。やっかいなのは、集中すべきことを一回決めたら、あとは自動運転さながら、同じ事をくり返していれば成果が出るわけではないのだ。
計画的に、そして体系的に、自分の時間を管理する必要がある。その時に重要になるのが「何をやめるべきか?」「何をしないか?」を決めることだ。
優れた経営者は、「しないこと(Not ToDo)リスト」を明確にしている。

ここまで書けば「鹿子木式勝ちパターン」を知る人は、もう気づいているだろう。「何をやめるべきか?」「何をしないか?」を決断することは、「鹿子木式勝ちパターン」における「資金管理」に通じている。
「時は金なり(Time is money.)」というが、成果をあげるためのドラッカーの時間管理の教えが、FX 投資における「鹿子木式勝ちパターン」の資金管理の教えにシンクロしていると言えないだろうか。
何かをやめる、何かをしない決断をすることは、そう簡単にできることではない。決断とは呼んで字のごとく、「決めて」「断つ」ことだ。「鹿子木式勝ちパターン」では、その土台を資金管理においている。
資金管理なくして、ファンダメンタルも、テクニカルも、活かせないと教えてくれる。
セルフマネジメントができなければ、戦う前に負けてしまうことさえあるのだ。
フィードバック
「鹿子木式勝ちパターン」は、その名の通りチャートを観察しながら、そこに現れている「パターン」を分析して、ポジション、決済など行動を取ることを教えている。100%同じように再現されることはなくても、そこには再現される類型的な動きがあるからだ。パターンがあるということは、非連続性の事象もそこには存在するが、同時に連続性も存在していることである。
昨日のマーケットの動向が今日を、今日の動向が明日を創るという面があるのだ。だからマーケットの動きを過去から現在に至るチャートを観察するのだ。この原理と同じことをドラッカーが時間管理について教えている。
時間管理というと米国のアイゼンハワー大統領が実施していたとされる「アイゼンハワーマトリックス」が有名である。
重要度と緊急度によってタスクを 4 分割して、重要なタスクに時間を割くようにスケジュールを立てるという方法である。しかし、ドラッカーはまったく異なる時間管理の手法を教える。6 ヶ月おきに 2 週間分の自分の行動記録を取るようにというのだ。
ネットでぼんやりと動画をどの位みていたのか、どの位寝たのか、デスクワークでどんなタスクを何時間していたか、空欄のないように記録をとって、観察し分析することが、時間管理の最善の方法であると言うのだ。
ドラッカー自身、この方法で選択と集中を勝ち取り、成果をあげてきたのだった。2 週間分の自分の行動を観察すれば、何がどう変わるべきなのか、すべきでないことは何なのか、がはっきりと見えてくるのだ。
鹿子木式も、ドラッカー式も、実際に起こっている事象をつぶさに観察・分析すること、つまりフィードバックを現場から取ることで、決断を導き出し成果をあげる方法なのだ。
ミッションは何か?
ミッションとは「使命」のこと。自分の「命」を何に「使」うのか、ということである。自己の
存在理由にも通じる、生涯かけて問い続けるような大きな命題である。しかし、難しいからと言って
そこから逃げることはできない。
ある方が余命わずかといわれる 2,000 人の方々に人生を振り返ってどんなことを思うかと聞き取り調査をしたそうだ。すると圧倒的多数の人が自分自身の人生を振り返って「自分のやりたかった事をやれば良かった」との思いを持っていたそうだ。それをミッションだの使命だの言う必要はないのかも知れない。
ただ、自分が成し遂げようと願ったことを何の理由があったとしても諦めて、願っていないこと望んでいないことのために人生を使うほど人生は長くはないのだと思う。

ミッションは個人の人生だけではなく、組織にも事業にも存在する。ドラッカーは営利・非営利を問わず全ての組織がまず「ミッションは何か?」という問いに答えることが重要であるとした。
成果をあげるため、成長するために、様々な事業を営む理由は何なのか、何のためにそれをするのか、を明確にする必要があるのだ。
これは投資においても同じではないか。「鹿子木式勝ちパターン」は何のためにそれをするのか?という問いかけをしてくるのだ。
うまく言ったと思うときにも、うまくいかないと思ったときにも、次は何をするのか?しないのか?
そしてそれは何故なのか?そんな問いに答えさせてくれるのが「鹿子木式勝ちパターン」なのだ。
おわりに
「鹿子木式勝ちパターン」とは、単なる FX 投資の手法ではない。人生をどのように生きるべきか、人生において勝利することとは何なのか教えてくれる「人生の勝利者となる手引き」である。
金融について教えてくれる MEDU(Money + Education)は、生き方をも教えてくれるすばらしい事業なのだ。
株式会社メデュの益々の発展を祈念し、メデュを通して FX マーケットに参加する全ての皆さんの勝利を願って、創立 7 周年の祝辞とさせて頂く。
【プロフィール】
高澤健(たかざわ・たけし)
株式会社パラウェイ 代表取締役。
北海道文教大学客員教授。沖縄県名護市教育アドバイザー。
ピーター・F・ドラッカーから直接教えを受けた後20年間、世界20か国で4000以上の企業、政府、自治体、団体や個人を支援している。